公式「まなべる!トラベル」BLOG

第一弾書籍「えらべる!できる!冒険図鑑沖縄」、全国書店で発売中! 親子旅行を、家族みんなの学び体験に変える新提案をカタチにしていくプロジェクトです。最新情報や、本の中や公式サイトでは書ききれないライヴ感ある情報を提供してまいります。  公式サイト:http://manaberutravel.com

親子旅行で自由研究のテーマを見つけるために親ができる「ほんの1つのこと」。

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息子が「タコ好き」だったころの写真ですが……イメージとしてご覧ください

 

こんにちは!

 

「学びをもっと楽しく! わかりやすく!」を目標に活動しております

企画・制作ユニットmananicoです。

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

 

 

夏休みも終盤。「自由研究、やらなきゃ!」と

取り組んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「旅+自由研究」について書こうと思います。

 

 

 

「自由研究」って、要するになんだ?

 

自由研究の定義は、いろいろあると思いますが

ざっくり言うと

「自分だけの気づきや発想で自主的に行う、

オリジナルの研究」と考えています。

 

 

あらかじめテーマが決められているネタ集の中から

「これにしよう!」と決める

自由研究だけじゃもったいない!

逆に、本当の意味での「自由な」研究ができたら

「自分で学べる」子になる基本動作が身についたも同然です。

 

 

そして、なんとなくお気付きの通り、

自由研究は、親子旅行ととっても相性がいいんです。

 

なぜなら 

自分のテーマは

机の上でウンウン考えていてもなかなか思い浮かばないからです。

 

少しくわしくご紹介していきますね。

 

 

「自分だけの研究」ができるようになるための、3つのステップ

 

  •  第1ステップは「ハートがゆさぶられる体験」。

 

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まずは驚きや、感動や、「これ気に入った!」と思う

などの、心を動かす体験が必要。

 

子どもが新しいことにふれて

ハートがゆさぶられる体験は

よ〜くみるとその辺に転がっています

それは大人から見ると「え、そんなこと?」と思うことかもしれません。

でも、子どもの目はキラキラしています。

 

たとえば、旅先で海に行ったとき。

→貝殻がいっぱい落ちてる!

→いろんな色や形の貝がある!巻いてる形、平べったい形、丸い形…

白、桜色、まだら模様…

→貝だけじゃなくて、面白い形のサンゴや木の実も落ちてるよ!

などなど

 

心が動いたら、その場で何十分も動かなくなったり

その日の絵日記に、興奮気味に書かれるはず。

 

 

 

  •  第2ステップは「インプット」。

 

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この状態になり、旅から帰ってきたら

第2ステップとして、「インプット」が始まる場合があります。

 

もっと知りたくなって関連本を買ったり

図書館やインターネットで調べ始めたり

YouTubeで関連動画や物語を見始めたりします。

さらに「また、あそこに行きたい」と言い出したり

近所の博物館や資料館に関連モノがあった場合

強い興味を示したりします。

 

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そして

→あそこにしかいない貝だったんだ! 

→あの貝って意外と凶暴なんだ!

→貝殻のない貝もあるんだって!

のような自分だけが楽しめる「気づき」をえたりして

それを親に、自慢げに教えてくれたりします。

 

 

  •  第3ステップで域値を超えて「アウトプット」!

 

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そして、知識や興味がたまって、それが域値を超えると、

いよいよ「アウトプットor広がり」に進化します。

 

→似てるようで微妙に違う貝殻の種類をたくさん絵にしたり

コレクションしたりする

→「アンボイナガイ どくばりにちゅうい!」など解説つきの図鑑をつくる、

など

頭の中に知識が溜まったら、あらかじめ知っているもの同士を

関連づけたり編集したりして、いっきにアウトプットが始まります。

 

これこそまさに、オリジナルの「自由研究」です。

 

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また、“定まる”だけじゃなくて

→「温暖化で、数が少なくなってるんだって〜温暖化ってなに?」(環境問題)

→「この貝を、あのカニがバリバリ食べちゃうんだって!」(周辺の生き物)

→「自分の県やほかの県にはどんな種類の貝がいるんだろう?」などと

“広がる”ほうに行く子もいます。

 

 

先日、お友達ファミリーが沖縄にきてくれまして

とっておきの、生き物たくさんビーチにお連れしました。 

 

手には付せんがついた「まなべる!トラベル」が!!

うおおおお、うれしい(泣)。 

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自然の海で遊ぶので、本にも載せた「よく会う危険生物」について

レクチャーしてからGO!

 

最初は「都会っ子の真夏の沖縄磯遊び、少々ハードなのでは?」 

と思っていたのですが、なんのなんの。

 

砂浜のスプリンター、「スナガニ(ユウレイガニ)」を追っかけて、

走る走る!

(5匹ゲットしていました)

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 そこから、いろんな種類のカニがいる!と見比べて観察。

 

ほかにも
カラフルすぎるお魚に驚いたり……

生まれて初めてイソアワモチやナガウニ、

ウデフリクモヒトデをつんつんしたり。

 

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さすがに、巨大なジャノメナマコは「いや〜!」と言ってたな。笑

 

名残惜しいけど、ぜんぶ海にかえしてあげようねー、

と、バイバイの儀式をして終了!

 

 

そして、ホテルに帰ったら

あらためて『まなべる!トラベル』を読んで

「これ見つけたやつだ!」

「あの生き物は、これだったんじゃないの?」などと

姉妹でわいわい振り返ってくださったそうです(号泣)。

 

そしてさらに!


帰りの飛行機の中で本を読み返していた1人がポツリと


「自由研究のテーマ、

沖縄で見た生き物のことに

変えようかな

 

と言い始めたそうです!

(もともと別のテーマで自由研究が進んでいたとのこと)。
 

もしかしたら、体験といっしょに、

興味をもったものの学びを得ることで

いっきにステップ3まで駆け上がってくれたのでは!

 

と思い、お父さんからコメントを頂戴しました。

 

「“自発的に”って所が

子どもが受けたインパクトの強さを物語ってるよね。

自分が面白いって思っただけじゃなくて、

それを伝えたいって行動に移そうとしているところ

学びの成果なんだと思います。」

 

 

確かに! 「人に伝えたくなっちゃう」って、原動力!

本当に素敵なエピソードです。

 

 

 そんなときに、親ができるのは「ほんの1つのこと」。

 

さて、親子旅行で盛り上がったお子さんの気持ちを

親としてはどう後押ししたらいいのでしょうか?

 

自主性にまかせる、とはいえ

おうちのかたにできる、ほんの一つのことがあります。

それは、お子さんの興味の芽がふくらむよう

 

「合いの手を入れる」

 

これだけです!笑

 

家族旅行中、短い時間でも、どんなことでもよいのです。

 

<ステップ1のとき>

お子さんが興味をもったり

座り込んだり、立ち止まったりして見ているもの に

出会ったら!

いろ〜んなご予定はあることと思いますが、

まずは、時間の許す限り、観察に付き合います。

↑これが、なかなかむずかしいんですけどね〜

 

よく見ると

こっちを探してみるとどうだろう?とか

この角度からみるとどんなんなる?などを

ずーっと繰り返して「研究」していたりします。

 

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こんな感じで…

 

日常とは違う時の流れの中で

ここからすべてが始まると思って、

なるべく見守ってあげてくださいませ。

 

 そして

 

「ナンダコレ!」や「すごい!」といった反応があったら!

子どもの気づきを言葉にしてあげます

 

なんでもいいんですが、

「いろんな色があるんだね」「黄色いのよく見つけたね!

お母さんは紫色見つけたよ」などなど。

 

 

<ステップ2や3のとき>

 

体験が終わったら、それを思い出せるように

振り返ります。

「最初は全然見つけられなかったけど、

どんどん見つけるのうまくなったね!」

「ほかにどんな種類がいるんだろうね〜」 などなど

 

「あれ、楽しかったね!」の話のついでに

「そういえば、図書館に貝の種類を紹介する図鑑があるかも。

週末行ってみる?」

「図鑑のDVDに同じ種類の貝紹介されてた気がするなあ」

「それ、どんなんだったか思い出せないからちょっと

絵にかいてみてくれない?」

「せっかく気に入ったんだったら、それを学校の自由研究にしちゃう?」

など。

 

熱心に見たり、アウトプットしているものには、素直に感心する。

「よく見てるね〜」「これ気に入ったんだね」

「え、こんないろんな種類があったの?」など

 

 

おうちのかたは、「全然知らない」っていう立場で大丈夫。

ちょっとしたチャンスで、思い出させてあげる、盛り上げる=

「合いの手を入れる」

これだけでお子さんの研究熱が、

おもしろいぐらい変わってくるはずです。

 

あの親子旅行で、あの日、あのとき連れて行ったビーチが

すべての始まりだった!

 

なんていう瞬間に立ち会えたら、親としてもうれしいですよね。

 

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自由研究は、じつは夏休みだけのものじゃない。

だれに「やりなさい」と言われるものでもない。

いつだって、自分だけの学びのために、

世界中に用意されているも

 

 

1回で出会えなくても、何回かふれているうちに

きっと「域値」を超える日が来る。

そして、旅から帰ってきても、自分の身の回りで

研究を始めることができます。

 

心のアンテナにひっかかるテーマを

楽しく探しに行く。

そんな親子旅に、出かけてみませんか?

 

 

 ちなみに!本の中で自由研究につながるコンテンツ、あります!

 

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「まなべる!トラベル えらべる! できる! ぼうけん図鑑沖縄」

(Amazonなどで発売中)には、各ぼうけんの最後に必ず

「きみだけの研究にちょう戦!」というコラムを設けています。

 

ぼうけんのあと、ちょっとしたきっかけで自分の研究が始められる

コツをまとめている、コダワリのコラムです。

(本編とのスペースのせめぎあいで…いろいろ葛藤がありました〜)

 

子どもたちが本当の意味での「自由研究」を始める

きっかけになればと願ってつくりましたので

よろしければ、チェックしてみてくださいね。

 

 

 

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