こんにちは!
「学びをもっと楽しく! わかりやすく!」する企画・制作ユニットmananicoです。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
このブログでは、「親子旅行を再デザイン!家族全員の学び体験に」という新発想のプロジェクト「まなべる!トラベル」について詳しくご紹介させていただいております。
7月3日にリリースの「えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄」(ダイヤモンド社)の紙面が着々と制作進む中、同時並行して進んでいるのが・・・
紙面連動のデジタルコンテンツ。
無料のアプリをインストールしていただき、紙面をスキャンすると、ぼうけんがさらに楽しみになる、わっくわくの動画が見られたり、旅先での体験がもっと便利に楽しくなる機能が使えたりと、なかなかの充実っぷりです。
その中でも今回のブログで取り上げたいのは「動画」について。
図鑑としての面白さに動画は欠かせない
子どものための旅本を作り、それを「ぼうけん図鑑」と図鑑仕立てにすると決定した時から「連動する動画」を用意しようということは決めていました。
「動画つきの図鑑」自体は、特段めずらしいものではありません。今、本屋さんに行けばDVDつきのもの、独自のYoutubeチャンネルと連動したもの、子どもたちのための本は動画やデジタルコンテンツへと広がる仕組みを備えたものがいっぱいです。もしかしたら、皆様のおうちにも、一冊や二冊、そうした本があるかもしれません。
ページをいったりきたりしながら自分の好きなものについて読み込む楽しさに、実際の動きや鳴き声、行動シーンをリアルに見せてくれる動画連動は、子どもの好奇心を満たすには「標準装備」と考えていました。
「AR動画」の何が良いのか
採用したのはDVDでもなく、Youtubeへリンクさせるのでもなく「AR動画」。スキャンすると、そのまま紙面上に動画再生画面が登場して、写真に登場する生き物やシーン(カチャーシーの踊り方講座なんかもありますよ!)が動き出すというもの。下に制作中のサンプル画面をつけてみたのでご覧ください。
なるべくサクサクと、そしてなるべく「虫眼鏡でのぞいている生き物が動いている」ような質感で、動画を見られるように工夫しています。
実際、カメラを紙面に寄せれば拡大されて、離せば全体が見渡せるというもの。その場で観察しているような面白さがあると思っています。(ちなみにカメラを紙面から別のところに向けても、動画画面はくっついてきてくれますし、動画は何回でも再生できるので、自分の見やすいやりかたで鑑賞できます)
AR動画の良さとして、まず「スマホのカメラを通して、実際にそこで観察をしているように見られる」ということがあげられます。旅先での本物との出会いをリアルに感じさせて、旅に出る前のワクワクを増幅してくれるのが良かった。
もうひとつは、基本的には、本の流れに沿って見られて、動画ひとつひとつが完結していること。「次のオススメ動画はコレ」というようなスマホ内で他の動画につながっておらず、いつのまにか興味関心の流れを、システムによって変えられてしまうことがないこと。
今の子どもたちの中には、Youtubeなどの動画投稿サイトを見るのが普通な子もいるでしょうし、興味のあるテーマについて関連動画をまとめて見られるのでTVやDVDよりもYoutubeが好きだという子もいるかもしれません。
Youtubeのような仕組みには、それ特有の良さがあります。否定するつもりは全くありません。
実際に我が家でも、息子が「海洋生物に興味を持ちまくっている時期」と「英語を覚え始めた時期(海洋生物の専門性の高い映像はYoutubeの英語コンテンツが多い)」が重なり、海洋生物の知識と英語の語彙数が化学反応的に増えたという恩恵を受けたことがあります(ちなみに我が家はスマホやタブレットではなく、TVでしか見ることができないものとして認識されています←もちろん視聴制限付き)。
一方で、Youtubeで関連動画をたくさん見るうちにいつのまにか長い時間がたってしまったり、元々の自分の興味の流れと関係ないものを見にいってしまったりすることも。これは子どもだけでなく、我々大人でも同じことが言えると思います。
ここでの詳しい議論は割愛しますが、絶えず提案される「次はこちらがオススメ」の動画を見続けてしまった時、ある意味で、最初の興味から外れ、思考を「ハック」されてしまったように感じるかたもいるのではないでしょうか?
私たちは「そうなりやすい」時代に生きているということを自覚する必要があるかもしれません。
※ ちなみにサンプル動画がYoutubeの埋め込みなのはブログの仕組み上、止むを得ず。笑 皆さんは大人なので許してくださいね。
外に「ぼうけん」に出たくなる動画
本の中の動画のゴールはシンプルです。そのテーマに対する興味が深まって、「本物を見にぼうけんに出たくなること」。外に出かけたくなるような動画、として企画制作をしています。
紙の本とデジタルとで、フィールドワークに出るモチベーションを引き出せたら、と考えているのです。
だから、動画の内容もただ「写真が実際に動く!」だけでなく、フィールドワークのプロであるネイチャーガイドさん(紙面にもハカセとして登場します)にアドバイスもいただきながら、「これ、やってみたい!」となるような内容を目指しています。
たくさん用意していますが、個人的なオススメは「ナマコの観察はこうすると何倍も楽しい!」という動画。これは撮影現場で教えていただいて、私たち自身がとても感動したもので、比較的、誰でもやりやすいものです。ナマコ観察、実はとっても面白いですよ!
例えば、ランニングのためのデジタルデバイスが登場したことで、実際に外をランニングする大人が増えたように、紙と動画を使った働きかけで子どもたちが、たくさん外に生き物観察に出かけたくなったりしたら嬉しいな! そんな願いを込めています。
かっこよく言えば「デジタル・ウェルビーイング」的な?
かっこつけすぎですね!笑
ぜひ、本と一緒にお届けする動画たちも楽しみにしていてくださいね!
(アプリで実現するその他の機能も、追ってブログでご紹介します)
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