公式「まなべる!トラベル」BLOG

第一弾書籍「えらべる!できる!冒険図鑑沖縄」、全国書店で発売中! 親子旅行を、家族みんなの学び体験に変える新提案をカタチにしていくプロジェクトです。最新情報や、本の中や公式サイトでは書ききれないライヴ感ある情報を提供してまいります。  公式サイト:http://manaberutravel.com

「まなべる!トラベル」が生まれたわけ Vol.2

 

こんにちは!


「教育をもっと楽しく・わかりやすくするクリエイティブ」をモットーに活動しておりますmananicoです。

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます!

このブログでは、「親子旅行を再デザイン!主体的な学びの原体験に」という発想で発足したプロジェクト「まなべる!トラベル」について、詳しくご紹介したり、親子旅行の新しいコツを提案していくブログです。
 
さて、前回の記事では、教育の新時代、もっとポジティブに子どもの学びを捉え直したら、一つの答えとして「親子旅行の再デザイン」があるのではないか? とたどり着いたところまでをお話ししました。

 

今回は「なぜ、親子旅行なの?」という部分を詳しくご紹介してまいります。

 

「見て!聞いて!」を受け止めることが大切

多くのお子さんは、自分の知っていること、できるようになったことを誰か別の人に褒められること、承認されることが大好きです。

 

これまでのお仕事を通じて、様々な家庭学習のシーン、教室現場を目にしてきましたが、どこにいても、お子さんが嬉々として「見て見て!聞いて聞いて!」と大人たちに呼びかける姿からは共通の欲求がうかがえます(もちろん一人ひとり「表現の仕方」は変わりますが)。

 

そうした研究の場、現場で非常に重要とされているのが、子どもたに対しての、「関心・承認・褒め」。

 

自分の「好き」「楽しい」の先にある(子にとっての)成果を、大人から褒められたり、認められたりする「喜び」は、自信を生み、さらなる意欲を生み出します。

 

「感情」を伴うできごとは深く記憶に残り、「対話によってこそ感情が伴う」のです。

 

幼い子が、おうちの方や先生からさらにその頰が膨らみ、自信が沸き起こる姿を思い浮かべる方も多いかと思います。


まさにそのイメージですね。

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もちろん幼い子だけではありません。

 

学習に対するコーチング技術の研究のため、どちらかというと、勉強に自信の無い部分を持つ小学校高学年、中学生に対し、どのような関わり方をするべきか、実際に長期間検証を行ったことがありました。

 

不得意だと思っている領域に、『できる部分』を少しずつ増やしていき、それを「披露」する機会を細かく設ける、彼らの努力に明確に興味関心を示し、成果に対して共に喜ぶという場を常に持ち続けることで、失われていた自信を取り戻し、最終的には実力もアップするという例をたくさん見ました。おうちのかたからは、「家での会話の内容まで変わってきた」というご報告をいただき、あらためて「コーチング」の重要性を感じた思い出深い例です。

 

こうしたシーンは、集団の中でよりも、やはりきめ細やかな1対1の関係性の中で実現することが有効です。


とくに早い時期の「おうちのかたとの関わり」の中にそうした成功体験を持っている子は、安心感、自己肯定感を持って主体的に学びに向かいやすいと認識しています

 

ただし一方で、前回の記事でも触れました通り、日常の中にそうしたシーンを持つことを難しく感じられる方も多く、おうちのかた自身が「子どもの主体性を受け止め、引き出せた」という手応え、自信を持つ機会自体をなかなか持ちにくいこともあります

「旅」は親子それぞれの成功体験になり得る

日常のシーンに「子どもの主体性を受け止め、引き出す」シーンを作りにくい理由はたくさんありますが・・・
(研究者としても、いち保護者としても)

 

・おうちの方自身がお仕事や家のことで関わりを持つ時間が少ない
・保育園、幼稚園、学校に習い事、現代っ子は想像以上に忙しい

 

他にも理由はたくさんあるかと思いますが、私たちは「その状況からいったん離れ、関わり方に変化をつけられる」機会として、「親子旅行」に注目しています。

 

・おうちの方自身がお仕事や家のことから離れお子さまと向き合う時間が増える
・お子さまも日常を離れ、新しいことに関心が向き、好奇心が動きやすい

 

という理由もありますが、日常生活もより密に「家族単位で行動する」ことや、「家族全員がこの体験を楽しもうという意欲が生まれる」ことも、とっても良い機会であると考えています。

 

「せっかくだから、子どもに良い体験をさせてあげたい」
親子旅行に対して、そのように思われる方も多いのではないかと思います。

「子ども主導」を取り入れて、親子旅行はこう変わる

「親子旅行=子どもの主体性を引き出すのにぴったりな非日常」

 

この絶好の機会を、さらにお子さまにとってより良い体験にするために私たちがとても大切だと考えているのはふたつ。


ひとつは「旅行中の予定」、もうひとつは「その過ごし方」です。

 

まず、「予定=何をするか」について。

 

おすすめは「親が企画して、子どもを楽しませる」というものだけでなく、「子ども自身が見たい!やりたい!」と「事前に興味を示していること」を、旅行中の予定に組み込んでおくことです。

 

なるべくであれば…

①お子さまが好きなテーマ かつ ②その土地ならではのもの

 

①→②の順番で検討していくことがオススメですし、できれば、旅行の前にお子さま自身がそれを見出せるともっと良い。逆に②→①で見出すのは、お子さまにとってもおうちのかたにとっても少し難しいこともあります(お気づきの通り、「まなべるトラベル」の立脚点はそこにあります)。

 

そしてもうひとつの大切なこと「過ごし方」。

 

いちばん重要なのことは「親子、同じ目線で一緒に楽しむ」(あるいは「おうちのかたも、お子さまのやりたいに乗って、楽しむ」)こと。もっと簡単な言い方をすれば、一緒に遊んで、自分も「楽しい」という感情を味わう、という表現になるでしょうか。

 

「我が子に良い体験をさせてあげよう」と予定を選び、「楽しかった?楽しい?」ということを心配するのではなく、お子さま主体で選んだ「何か」を、おうちのかた自身も楽しみ、その姿をお子さまに見せてあげることが大事だと考えています。

 

お子さまのほうは、見たかったものが見られた、やりたかったことが本当にできた!というリアルな体験の中での達成感はもちろん、「あ、ママも楽しいんだな!」という「安心感・充実感」を味わうことができます。

 

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自分の希望で実現した体験で、おうちのかたが楽しんでいる、その最中にはお子さまのほうから「見て見て!こんなものを他にも見つけたよ!こんなことできたよ!」という声がかかります。それを素直に「何それー!すごーい!」と喜ぶことが、非常に重要なのです。

 

一方で、こうした答えを見出していく中で行なった事前の調査では、「①お子さまが好きなテーマ かつ ②その土地ならではのもの」を旅行に際して見つけることが難しいという声もたくさんいただきました。

 

次回は、
「子ども主体の親子旅行、どんな情報収集、準備をしたらいい?」
というテーマでお話していきたいと思います。次回もぜひ、ご覧ください。

 

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