公式「まなべる!トラベル」BLOG

第一弾書籍「えらべる!できる!冒険図鑑沖縄」、全国書店で発売中! 親子旅行を、家族みんなの学び体験に変える新提案をカタチにしていくプロジェクトです。最新情報や、本の中や公式サイトでは書ききれないライヴ感ある情報を提供してまいります。  公式サイト:http://manaberutravel.com

「沖縄こどもの国」の知られざる!? 楽しみ方① 沖縄の「在来家畜」をイッキ見!

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こんにちは!

 

「学びをもっと楽しく! わかりやすく!」を目標に活動しております

企画・制作ユニットmananicoです。

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

 

さて、前回の「海ぶどう」に続きまして

今日は県民ファミリーの憩いの場であり、休日の御用達

「沖縄こどもの国」を2回シリーズでご紹介します。

 

 

本日は取材したけど載せきれなかった…ということも含め

「まなべる!トラベル」的視点で

普通の旅行ガイドには載っていないポイントを中心に

ぜひお楽しみください♡

 

沖縄の貴重な在来家畜がいっぺんに見られる!

 

さて、ここ「沖縄こどもの国」は

「ズージアム」と銘打っているだけに動物、文化、科学などなど

親子でいろんな楽しみ方ができる施設。

約200種の動物が見られる中でも、今回は

琉球王朝時代からの「在来家畜」が一同に介している

「琉球弧※」エリアをご紹介します。

※琉球弧=琉球列島を含む屋久島から台湾までの、

弧を描いているような形の一帯。

 

 

在来家畜とは、「原種」に近い動物たちのこと。

今メジャーに存在している家畜たちの

「ルーツ」と呼べるかもしれません。

 

人間はもともとそこにいた動物を家畜として飼い慣らし、

さまざまな恩恵をうけてきました。

そして沖縄にも、人々と長いこと信頼関係を築きながら

農耕や移動手段として大活躍してきた在来家畜が存在していました。 

 

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こんな案内版で前もってへー!と思っておくこともできます(裏側だった…)

 

今では機械化が進み、大量生産時代に合わせて交配が進んだり、

海外からの輸入種のほうがメインになってしまったりして、

純粋な在来家畜を目にする機会は本当に少なくなっているので

ここに一同に介し、気軽に観察できる環境が整えられているのは、

実はとってもすごいことなのです!

 

 

琉球弧にさっそくレッツゴー!

 

ということで、

「琉球弧」エリアには、なだらかな丘にそって

在来家畜たちが暮らしています。

一部を詳しくご紹介しますね。

 

●チャーン

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コケコッコー!

とは鳴かず、「ケッケーーーーー、ケッ」のように鳴くニワトリ。

最後の「ケッ」といいますか、「クアッ」といいますか、がミソ。

県指定天然記念物です。

 

以前は声の美しさを競い合う大会が娯楽として頻繁に

行われていたそうです。

鳴き声だけでなく、羽の色も模様も1匹1匹個性があり、

その昔琉球王朝のかたがたに愛でられ育てられていたのも

なんだか納得です。

 

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ビシイッ

誇り高き姿。堂々としています!

 

ここ「沖縄こどもの国」では、

沖縄文化に親しみ学べる「ちゃーがんZOOまつり(毎年9月ごろ開催)」で

毎年愛好家による鳴き声大会も行われています。

 

 

●ヒージャー(島ヤギ。宮古島ではピンザ)

 

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沖縄では昔から個人的なお祝いの席や、滋養強壮のために食べる

食文化があります。

今でも「ヒージャー汁」「ヒージャーのお刺身」「ヒージャーそば」など、

沖縄料理屋さんや居酒屋さんで目にし、

スーパーでも気軽に購入できます。

 

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こちらは宜野湾そばさまの「ヒージャーそば」。最高でした

沖縄の島ヤギは黒か茶色の種で、白ヤギがいませんでした。

というのも、「白」という色は「死」を意味していたとのことで、

避けられていたということです。

(白が生まれてしまったら、そうそうに食べてしまったそうです)

実際に目にすると「ほんとだ!黒か茶色だ!」と思うはず。

そして、漂う匂い通りの味がします(笑)。←私は好き派です

ぜひ、実物の野趣あふるる匂いごと観察してみていただきたいです。

 

●アグー

子どもの国では現在、子豚が2匹暮らしています!

 

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か、か、か、かわいい〜〜〜♡

 

もともと在来種は「黒」。島ヤギと同じ理由です。

でっぷりしたおなか、そりかえった背中が特徴。

コレステロールは通常の豚の1/4!

ビタミンB1、グルタミン酸(うまみ成分)がたっぷり!

ということで味も、栄養面でも最近にわかに注目され、

県内で「アグー」の専門料理店も見られます。

 

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こちらが大人になった姿。※現在こどもの国にはいません

ちなみに、「あぐー」とひらがなで書く品種は、

「琉球在来豚「アグー」の血液(オス方)を50%以上有することで、「アグー」豚を交配して生産された豚肉」

だそうです。(↑スーパーで買えるのはこっちのほう)

 

アグーは、昔民家の隣に設置されていた「(ワー)フール」という飼育スペースに

飼われていました。

 

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これが「ワーフール」。なんとこちらも沖縄こどもの国で見学できます!



家庭のお掃除屋さんでもあり、お正月には1頭つぶして

鳴き声以外はぜんぶいただく、という話を聞いたことのあるかたも

多いのではないでしょうか。

人々の貴重なタンパク源でした。

 

戦火でものすごく数が減り、成長も遅いので一時絶滅が危ぶまれていましたが

こころある関係者の方々により大切に育てられ、少ないながらも

食肉として出荷できるぐらいの数に復活しました。

 

 

●ヨナグニウマ、宮古馬

 

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おもに農作業や人の移動に活躍していた馬たち。

こちらも県指定の天然記念物です。

気性が安定するように長い時間をかけて、徐々に信頼関係を

築いていったとのこと。

 

どうりで、やさしいお顔…。

割合小柄なのですが、軽々と大人を乗せて走ることができます!

 

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また、沖縄こどもの国では昔からの行事「ンマハラシー(琉球競馬)」を

イベントとして行なっています(毎年1月後半〜2月開催)。

 

 

●琉球犬

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もともと土地に住んでいた犬。天然記念物です。

狼の名残があり、脚の後ろ側に「狼爪(ろうそう)」と呼ばれる

第六の爪があるのが特徴!

猟犬や番犬として活躍していました。

信頼した飼い主にはゆるぎない忠誠心をもつとのこと。

飼育員さんに「あそんで!」と甘える琉球犬は、

長い時間をかけて人間と仲良くしてきただけに、かわいいです。

 

 

 ほかにも

・リュウキュウイノシシ

・ヤクシマザル

・口之島牛 

 

などそうそうたる在来種の動物たちが見学できます!

 

ちなみに家畜の説明看板もとっても「攻めて」いるので

注目していただきたいです!

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チャーンの看板

 

 

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ヒージャーの看板。食べる前提

そのほかの攻め看板は、行ってからのお楽しみ!

 

 沖縄に昔からいた動物たち「在来家畜」については

「えらべる! できる! ぼうけん図鑑」にも詳しくご紹介していますので

(AR動画連動機能で、チャーンの鳴き声も聞けます)、

お子さんといっしょにぜひチェックしてみてくださいね♪

 

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よろしく!

 

さて、次の回も「沖縄こどもの国」の知られざる!?魅力を

たっぷりご紹介していきます。

どうぞお楽しみに!

 

 

まなべる!スポットINFO•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

公益財団法人 沖縄こどもの国 

https://www.okzm.jp

 

沖縄県沖縄市胡屋5-7-1

TEL:098-933-4190

営業日:4月~9月 9:30~18:00(最終受付17:00)
    10月~3月 9:30~17:30(最終受付16:30)

※火曜、年末年始休

一般入場料金:大人 / ¥500
中学生・高校生 / ¥200
4歳以上~小学生 / ¥100
幼児(3歳まで) / 無料

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