公式「まなべる!トラベル」BLOG

第一弾書籍「えらべる!できる!冒険図鑑沖縄」、全国書店で発売中! 親子旅行を、家族みんなの学び体験に変える新提案をカタチにしていくプロジェクトです。最新情報や、本の中や公式サイトでは書ききれないライヴ感ある情報を提供してまいります。  公式サイト:http://manaberutravel.com

おうちの人は、くわしくなくていい!

こんにちは!
「学びをもっと楽しく! わかりやすく!」する企画・制作ユニットmananicoです。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます!

このブログでは、「親子旅行を再デザイン!家族全員の学び体験に」という新発想のプロジェクト「まなべる!トラベル」について詳しくご紹介しています。

まず冒頭にみなさまへのお礼からです。3月より告知をさせていただいておりましたクラウドファンディングが明日、22日で終了いたします。結果は現時点で目標の125%、ネクストゴールも達成させていただいております。

 

プロジェクトはすでに制作の佳境も佳境に突入しており、これも皆さまからの応援あってのことと、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。引き続き、本の完成を楽しみにしていただき、応援を賜れれば幸いです。

 

さて、今日のテーマは、「こどもより、『くわしく』なくてよいのです!」ということ。とくに「まなべる!トラベル」においては。

 

どういうことか、説明していきますね!

 

 


目的のものに出会わないこともあれば、予想外に出会うことも

 

「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」の中には5分野、30テーマの“ぼうけん”をご紹介しますが、ひとつひとつ、たくさんの具体例が登場します。なるべくお子さまが、そして家族が「本当にいた!」と感動できるように、マニアックすぎず、それでいて沖縄ならではのものを、という視点でセレクトをしております。

でも!(もうこれはなんども書いておりますが)相手が自然や生き物である場合などは特に、天候の問題、季節の関係で「100%」出会えるということはありません。(だからこそ、分野のちがうテーマをご用意しているということもありますが、またそれは別の機会に)

 

いっぽうで(今日はココが大事)。「何かしら予想外のものにも出会えてしまう」というのも沖縄の魅力。

 

そうなんです。

例えば紹介しているおもしろガニを探しに行って、その先で本では紹介していなかったおもしろガニに出会えてしまったりします。カニではなくて、「ナンダコレ?貝?? 軟体動物???」みたいなこともおきます。(生き物だけではなく、旅行先ですから、料理から建物まで、「ナンダコレ!」はいたるところに)

 

だから、アンテナは常にON!「目的のものはどこかな?」にスイッチを入れていると同時に「何か面白いものはないかな?」のスイッチも入れておきましょう。

 

予想外を楽しむちょっとしたコツ

そんな宝探し的なフィールドワーク中に見つけた「何か」。お子さんから「これナニ?」って聞かれることもあるかもしれません。その時のために、今伝えておきたいことがあります。たぶん、わからないです(笑)。もちろん、準備よく「図鑑」や「ガイドブック」などをお持ちになっている場合はそれで調べることもアリですが、私たちとしては最初からそこまでしなくて、全く問題ないと考えています

 

それよりも大切なのは、今、目の前にいるものを…
1:観察することそのもの
2:一緒に楽しむこと
大きく言えばこの2つです。

 

極端なことを言えば…

「ナンダコレー!知らない! ちょっと見せて…羽がビカビカしているから、ムラサキハデハデチョウとか? 〇〇ちゃんが名前つけるとしたらナニにする?」とかすごく良いです。

 

そうしたらきっと、何か「名前の由来になるような特ちょう」をきっとじっと観察するはずです。「ソーラーパネルアゲハ」になるかもしれませんし、「プリンセスチョウチョ」になるかもしれません。

 

先日、琉球大学で研究活動をされているかたわら、積極的に小学校などへの出張授業なども提供されている先生から、次のようなお話をいただきました。

 

「情報を正しく整理したり分類したりするような学びは、学年を重ねていくうち、いくらでもやります。まず自分が『面白い』と思うものを見つけ、じっくりと観察して、『面白いと思ったポイントを言語化してみる』ということを体験させてあげたいですね」

 

葉っぱみたいに見えるから『木の葉蝶』なんて名前つけて、後で調べたら「コノハチョウ」だったりするものです(ちなみに沖縄で運良くみることもある天然記念物)。見つけた時に、「なんか葉っぱみたい!」とピンと来たのなら、むしろそれこそ大きな成果、できすぎなくらい。

 

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もうひとつ例をひとつあげましょう。沖縄の海では比較的よくみかける「イソアワモチ」という生き物がいます(ちなみに本土でも見つけることができますよ!)。地味な生き物ですが、こいつを子どもにまず「う○こマン!」と呼ばせたガイドさんがいました(ちなみにかなりバリューの高い体験をさせてくださる名ガイドさんです)。見た目もまあ、それっぽいちゃーそれっぽい。

 

もちろんですが、名前をつけられただけでうちの男子6歳は大喜び、うきゃきゃと喜びながら探すわけです。あっちにもいる!こっちにもいる!と見つけまくりです。なんなら散策中、手のひらに乗っけて歩いてたりします(ちゃんとあとで元に戻します)。

 

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そんなこんなで観察するうち、あることがわかります。実は「う○こマン」、見つけるにはちょっとしたコツがあります。イソアワモチは移動しながら糞をする習性がありまして、磯遊び中、見つける時には地面に明らかに生き物が作ったであろう「糞でできた線」を探すことから始めると見つかりやすいのです(岩についた藻などを食べています)。

 

それがわかった途端(まぁ、つまり「う○こ」というキーワードなわけですが)、不思議なもので、浅瀬の岩場に擬態するようにくっついていたイソアワモチたちが見つかる見つかる!その頃には子どもたちの中でこの生き物に対する「愛着」にも似た感情が湧いてくるんですね(見つけ方を知ってるって、大事な「獲得」です)。

 

その面白い見た目から手に持って裏返したりしますから、イソアワモチは、実は「殻を捨てた貝の仲間」であることが理解しやすくなったりと・・・そこからは、情報が入りやすくなる。「興味、関心」は「愛着」とも近い場所にあり、物事に対して「愛着」を持てるようになるというのは、自分だけの学びを見つけるにはとっても大事なこと。

 

だから、もちろんすぐに図鑑で調べたりして、「正解を調べる」ことの前に、今、目の前のものに愛着を持てるくらいにフォーカスする、なんてことも意識しながら「ぼうけん」をしていただけたらなと思っています。

おうちのかたは詳しくなくていい あとで教えてもらえばいい

長々と語ってまいりましたが最後、目的のものにしろ、予想外のものにしろ「出会い」のその瞬間、おうちのかたとしては「どんな返しで十分なのか」という点です(どんな返しが“正解”なのか、ではないですよ)

 

とうぜんながら、それがなんという名前の生き物でどういう習性があって、なんてことに答えられるくらい知識を先回りしてインプットしたり、素早く図鑑(あるいはスマホ)で検索できたりしなくて良いです。まずは横並びで「なんだろうね、コレ」ということにじっとフォーカスすることに「乗っかる」ことが大事かと思っています。観察によって、「こんな特ちょうがあるね、なんでだろうね」なんてことは、「対話」のほうがしやすいわけです。だから「教えてあげる」というようなことは必要なく、「知らないもの同士で気づきを伝え合う」ことのほうがむしろ尊いと私たちは考えます。

 

写真もきっと撮りますよね。その時は、「どの角度からだと可愛いかな?うらっかえした姿も撮る?」なんて、そこにも対話が生まれます。

 

そうやって見つけた発見。旅の終わりにはいくつになっているでしょうか? ひとつひとつ、写真を見ながらでも良いですし、本をパラパラと見返しながらでも良いので、ぜひ飛行機で横並びの時にでも振り返ってみてください。

 

いくつかあるうちの、「そういえばコレ、本当は名前なんていうんだろうね」という、疑問が残っていたらもうけものです! あとから学びを重ねるチャンス。愛着のあるものに関して、子どもは膨大な量の情報をインプットすることができます。関連する情報とのつなぎ合わせもこどもはとっても上手です。おうちのかたはそのためのツール(図鑑やら、上手に使えばネットの情報も!)を与えてあげて、むしろ、あとで教えてもらうつもりでいればよいのです(このことに関しては別の機会にまた詳しく。「教わる」だけでなく「教える」ことの効能ははかり知れません!)

 

何かひとつの「愛着」から学びを広げるためのきっかけ、それを旅の間にポコポコっと見つけられるように、ぜひ、オープンに、アンテナ全開で、「今、わからなくっても、最大限楽しむ!」学び体験をしてみてくださいね!

 

クラウドファンディングいよいよ明日まで!

まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています 。


(4月21日)ありがたいことに、一次目標の早期達成を経て、ネクストゴールのほうもすでに達成させていただいております。いよいよ明日までとなりました。ご支援を検討いただいておりました皆様、よろしければ明日までに、お申し込みいただけました幸いです。

 

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「ナンダコレ!」が「好き」や「学び」につながる

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今回はまず、クラウドファンディングが先日、4月6日に早期の目標達成が叶いましたことをご報告さしあげ、御礼を伝えさせてください。応援してくださる皆様からの背中押しがどれだけ心強いことか! 同時に、日々の制作の中でも、たくさんの協力者の皆様に出会い、そこでも「面白いね!」「応援しているよ!」とお言葉を頂戴しています。こうした提案(今回はまず、本)が、読んでくださる、待っていてくださる、期待してくださる人がいてこそのものであることを、今のタイミングからしっかりと感じられることは、とても幸運なことです。

 

関係してくださる、気にかけてくださっているすべての皆様に御礼申し上げます。心より、ありがとうございます!

 

クラウドファンディングは、そんな制作の中で「ここまでやりきりたい!」と新たに見えてきた完成度を目指し、残りの期間でネクストゴールに挑戦させてください。どうぞ、共感をいただけましたら、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

 

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さて、今日の記事です!

 

 

「専門家」のみなさんから感じること

今回の本の制作では、「ぼうけん」のジャンルが多岐にわたるため、大学の先生たちや、沖縄県内にある専門分野に特化した施設や団体の皆様に、たくさんのお力添えをいただいています。日々、新しい出会いがあり、すべての対話から、わたしたち自身が学びを得て、企画が育っているのを感じます。

 

そんな専門家の皆さんたちとやりとりをしていて、とても印象深いことがあります。それは・・・皆さん、「専門家」でありつつ、色々なことに興味をお持ちで、実際はいくつものジャンルにまたがる深い知識をお持ちで、今も熱心に学び続けていらっしゃる、ということです。

 

生物の研究と民俗学的なアプローチが繋がっていたり、洞窟の研究は歴史を学ぶことであったり、はたまたフィールドワークの達人は、自然界の美しさを表現するためのアート性を持ち合わせていらっしゃったり。

 

お話を聞くと、あるジャンルで深い探求をしていくうち、学びたいことは自然と別のジャンルへとつながっていき、主体的な「学び」の連鎖が起きているだなということがわかります。

 

あるジャンルについて「学びの基本セット」があって、それぞれのパーツを100%になるまで消化していうのではなく、その人の興味関心、疑問や発見が導く「学びの歴史」が、その人を専門家である以上に、強烈な個性を持つ一人の学習者としてかたちづくっているのだなぁと気付かされます。

 

「ナンダコレ!」をきっかけに「好き」や「学びたいこと」が増える

 専門家の方は、何かひとつのジャンルを深く学ぶ中で、その先にあるジャンルをまたいで学ぶべきことに出会い続けているのではないか、とほぼ確信しています。その姿は、「知識やスコアを高め続けている」というよりは、どちらかというと「好きなことがどんどん増えている」というイメージのほうが近いです。

 

好奇心が、強い興味関心に変わる瞬間を、わたしたちは「ナンダコレ!」という言葉で表現しています。この強い興味関心がひとつ生まれることで、それを軸に世界(“世界”が大げさであれば、例えば“図書館”とかをイメージしてください)を見るようになる。そうすると、世界を漫然と見るのではなく、自分の「興味関心フィルター=“好き”」を通すと、そこには「学びたい」ことがたくさんあることに気づけるようになるのではないかと思っているのです。 

 

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おうちのかたはいっしょに発見し、感動するだけでいい

わたしたちは「まなべる!トラベル」を、子ども主体&親子一緒の「主体的な学びの原体験」と定義づけています。だから、旅行自体に「学習効果」や「成果」を持たせようとしているわけではないのです。ただ、この旅行を通して、全国の皆さんに得てほしいなと願っているのは、やがて連鎖し、広がっていく学びの発火点となるような、「好き」につながるような感動や発見です。

 

その感動や発見と「出会いやすくするため」に、旅行前に読める本として、テーマごとにまとめた「ぼうけん」を30個、提案したいと思っているのです。

 

だから本の中にある「ナンダコレ!」を持って、旅行に行き、行った先で「本に書いてあったそのもの」に出会うだけでなく、「ちょっとちがった『新たなナンダコレ!』」に出会っていただけることも期待しています。

 

もっと言えば、事前に計画したものを消化していくだけの旅にしてほしいとも思っていません。興味・関心を持って向かった先には、必ず何か新しい「ナンダコレ!」がある。

 

だからおうちの方にオススメしたいのは、「旅行前にコレが見たいと言っていたから叶えてあげなきゃ」というよりも、お子さまの動機に導かれ向かった先で、その瞬間、お子さまが発見し、感動しているものを一緒に見て、驚いたり、楽しんだり、感動したりすることだけ。(もちろん事前のプランを立てることや、それを実現することを否定するものではありません)

 

共同体験による、安心感、楽しさが、自然とその後の自主的なインプットとアウトプット(もっと詳しくなってママやパパに教えてあげよう!)につながっていきます。親子旅行はきっとそのよききっかけになってくれるはずです。

 

クラウドファンディングいよいよネクストゴールに向けて!

まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています 。


(4月11日)ありがたいことに、目標の早期達成を経て、折り返し地点も過ぎた現在、ネクストゴールへ向けて挑戦を続けております。いよいよ残りもあとわずか、引き続きの応援をいただけますと幸いです!

 

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「木を見て、森も見る目」で楽しもう!

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クラウドファンディングもみなさまのお力添えで、90%達成を超えました! ご支援やプロジェクトの拡散、皆様ほんとうにありがとうございます。あと一息、達成までがんばっていきたいと思います!

 

今日は、先日取材で訪問した「大石林山」でのエピソードを紹介しながら、私たち自身が深く感じ入ったことを共有させていただきますね。

 

 

「岩」で有名なスポットで発見したのは… 

取材で訪れたのは沖縄県の北部、やんばる国立公園の中にある「大石林山」。沖縄特有の石灰岩が雨水などにより侵食されてできた熱帯カルスト地形という特殊な地形。不思議な形の岩を見ながらの(子どもや高齢のかたでも安心して回れる)トレッキングで人気のスポットです。

 

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 取材協力のために現地スタッフの方にご同行いただきました。地形や岩と、その奇妙な形の秘密などをお伺いしながら歩いておりました。その最中、私たちの制作している本の趣旨をお話ししたところ、大いに共感していただき何やら岩のないところでもガサゴソ・・・。

 

「ほら、ココにこんな生き物が! この植物もすごく面白いですよ! それから、季節が変わるとこんな鳥たちも見られます!」など、様々なお話、観察体験を追加で提供してくださいました。

 

そこでふと気付いたのです。

 

意図せずではありましたが、「岩だけを見る目」になってしまっていたかもしれない(もちろん取材という目的があったという理由もありますが)。

 

大石林山のことをよく知っていただきたいので念のためにおさえておくと、・・・

 

【大石林山、出会いがたくさんです】

・特徴的な地形を観察しながら、その理由を学べる

・おもしろい形の岩がたくさんあり、そこには理由がある

( ※ 石の博物館という興味深い施設も併設されています)

 

だけではなく

 

・特徴的な生き物や植物にあふれた亜熱帯の森

・ちょっとびっくりするぐらいの迫力あるガジュマルの木々

・島建ての神、アマミキヨゆかりの聖地

 

www.sekirinzan.com

などなど、偶然の出会いが数多く潜む場所なのです。

あぶない!あぶない!岩ばかり見ていた!笑

そんなことを再認識できたことこそ、良い発見!

 

予想外の発見って、とても大切

 

もちろん、「旅の目的」は大切。

 

私たちが製作中の「ぼうけん図鑑」でも、30ある冒険の中から自分のしたいものを選ぶという提案をします。「みたい!やりたい!」と思えるような生き物、モノ、コト、様々な具体例もたくさんご紹介します!・・・が、それに加えて大事にしているのは「冒険で見つけた、きみだけの『ナンダコレ!』」

 

見たいものを見に行った先で出会う予想外の発見。

 

予想外の発見は、さらなる好奇心や深い理解につながることも多い。

「面白い岩を見にきたけど、植物も変わっているものが多いなぁ! 葉っぱもでかいし、そこにいる虫もでかい! なんでだろう?」という感覚。

 

その場で知識同士が組み合わされなくても、お目当てのものの「周辺」にまで観察の目を向けることは、これから積み上げる「主体的な学びの力」へとつながっていくと考えています。

 

「目的のものだけじゃない!」冒険のすすめ

 

主体的な学びの原動力である「好奇心」。「好奇心」とは、「珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心」。

 

繰り返しになりますが、もちろん、「もっと知りたい、実際に見てみたい」という目的を叶えることも大切です。でも、その知りたい欲が満たされたかと思う時、実はその先にはさらなる疑問や未知の世界が待っているということが、学びの本質だという見方もできます

 

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だから、海でも山でも、博物館でも動物園でも、当初のお目当てにこだわらず、どんどん「寄り道」「立ち止まり」「えー、そこ?」をしてもらいたいなって思っています。おうちのかたにもこのニュアンスをお伝えして、親子旅行の時に、そこにつきあってもらえたら嬉しいなって思います(日常生活では・・・「早くー」って言っちゃいますけどね・笑 ← 実感)。

 

むしろ、目的の物に出会えなかったら「台無し」ではなく、そこに行ってあらたな発見があったのなら、冒険はそれで大成功! 新しい親子旅行の学び体験では、そういった予想外の価値もどんどん見つけていきましょう♪

 

木を見て、森も見る。今回の気づきで言えば、岩を見にきて、森も見る。そんな時間を親子旅行にいかがでしょう?

クラウドファンディングに挑戦!ご支援お待ちしています!

まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています 。


(4月5日)いよいよ、目標の90%まで到達しました! ご支援と同時にいただく暖かなお言葉に背中を押されながら、現在怒涛の制作期間を過ごしております。制作をしながら、アレも取り入れたい、コレも押さえておきたい、と価値の上乗せに「ハングリー!」でいられるのもみなさんの後押しがあってこそ。ぜひ、引き続きご支援をお願い申し上げます!

 

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新しい本、デジタル・スマホ連動にもチャレンジ!

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「教育をもっと楽しく・わかりやすくするクリエイティブ」をモットーに活動しておりますmananicoです。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます! このブログでは、「親子旅行を再デザイン!主体的な学びの原体験に」という発想でスタートしたプロジェクト「まなべる!トラベル」について、詳しくご紹介、親子旅行の新しいコツを提案します。

 

先日、プロダクト第一弾である“子ども向け旅行ガイド”「えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄」に合わせて開発したい「スマホ連動」の件で、アプリ開発の担当者さんと打ち合わせをしてきました。

 

最新の技術を共有していただき、正直のけぞりつつ(「ナンダコレ!」連発)、「こんなにもできることがあるのか!!!!」とワクワクが止まりませんでした!

 

強調したいのは「いやー、今の時代、本でもアプリ、スマホと連動でしょ?」という(ある種の)テクノロジー・ミーハー心(そんな言葉きっとないですけど)からやりたいわけではないのです!

 

今回は、その部分について詳しくお話したいと思います。

 

 

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旅行前の情報をもっと楽しく!

大人の間では、「もうみんなスマホばっかりで、本を読む人が減った」なんて聞くこともあります。一方で、子どもたちを見ていて「いいね!」と思うのは、「好きなものであれば、本も何冊も楽しむし、Youtubeでも見たいし、Googleで画像検索もしていっぱいインプットしたい」という気持ちがあふれていること。

 

彼らにとっては「知りたい」ということが重要なのであって、媒体が(紙かWEBか)ということに区別がないし、どちらのほうが良いということもない。

 

だから、スマホ連動、アプリ活用ということも、なんのしかけに使いたいかといえば、「それが当たり前」の子どもたちを、「最大限楽しませるため、驚かせるため」。

 

もちろん、子どもたちの多くは自分のスマホを持っていません。本の中の仕掛けを楽しむには、おうちのかたに、「ねえ、これが見たいのだけどどうやるの?」ということになるかと思います。

 

その時におうちの方にも同時に「わあ、ナンダコレ!」となっていただけるように。子どもたちだけではなく、親子で楽しんでもらえる、驚いてもらえるようなしかけを考えています。そして本を読んでいる時に、親子で盛り上がる=そっくりそのまま「旅が楽しみになる」ことにつながる。それがとても大事です。

 

もちろん、その中には「動画連動はあるだろうな」と予想されているかたもいらっしゃるかと思います・・・。あります!笑 でも・・・ちょっと普通とは違います! ここを実現したく、今、検討を重ねています。楽しみにしていてくださいね。

 

本当に「きみを冒険の主人公」にする!

 

旅行前だけでなく、旅の最中に関わるアプリ連動、デジタルコンテンツ開発で、とても大事にしていることもあります。それは「いかに旅行している真っ最中、子どもの気分が盛り上がるか、ということ」。

 

チームの検討で繰り返し出てきているキーワードは「大事なのはデジタルであることではなくて、それによって“体験”がもっと楽しく、価値あるものになるか」ということ。今回の「旅を通した学び体験」は、子どもたちは本当に現地に来ている場合が多いので、「行った先でしかできない」しかけがあること、もっといえば「サプライズ」が用意されていたり・・・(書いちゃうと意味ないもで、まだ内緒です。笑 でもどこかでご紹介します)。

 

今まで、学び×デジタルの開発には比較的、多く関わらせていただいた自負があります。その経験から実感しているのは(学びだけではないですが)、「コンテンツをデジタル化しただけでは、楽しさは広げきれない。デジタルが入ることで、行動そのもの、体験の在り方がどう変えられるか、ということまでイメージできると、提供する楽しさは跳ね上がる」ということ。

 

「ぼうけん図鑑 沖縄」ですから、子どもたちの行動、体験の在り方をどう変えられるのか、という観点になります。

 

開発チーム一同、キーワードとしては「本をトレースするだけの冒険ではなく、自分が主人公としての冒険を、学びを広げてもらえるようする!」を掲げています。本といういわば、「冒険の書」を手にして勇者たちに、さまざまな「冒険の道具」を現地で手に入れていただくような、そんなイメージです。

 

旅前のデジタルが情報としての価値を上げるものならば、

旅中のデジタルは体験そのものの価値を上げるものにできるはず。

 

親子体験がもっと楽しくなる!

 

冒頭、「本を読んだお子さまが、『これが見たい』とおうちのかたのところに頼みに来るかもしれません」と書きました。おうちのかたには、「ぜひ見せてあげてください」というお願いとともにもうひとつ、「ぜひ一緒に見て、楽しんでください」とお願いしたいです。

 

今までの発信でも、これからの発信でも何度でも触れますが、子どもの好奇心(そしてそこからの学び)にドライブをかける、大きな、大きな要因に「おうちのかたがその好奇心に“乗る”こと」が挙げられます。お子さんに好奇心いっぱいになってもらいたいと願う時、おうちのかたにも好奇心いっぱいになってもらいたいです。

好奇心親子チームの結成です。

 

子どもは(人間には)・・・

  • 興味のあるものについ手を伸ばすような好奇心

の他に・・・

  • おうちのかたと“仲間”になりたい
  • ポジティブなレッテルの貼られた行動を好んでするようになる

「本能」の影響を受けた行動のクセがあります。

 

「いきなり日常生活すべての中で、これを実践していきましょう!」ということは、少しハードルが高いことはこれまで何度もお伝えしましたが、「親子旅行」に関していえば、お子さま主導の好奇心に“乗る”こと、時にはそれを“リード”したり“承認して、助長してあげること(=つまりポジティブなレッテルを貼ってあげること)”は、そこまで難しいものではありません。

 

なぜなら、旅行自体を楽しみに思う気持ち、旅行を親子で楽しみたいという気持ちがきっと後押しをしてくれるから。

 

だから私たちは、コンテンツの価値、体験の価値を高めるようとする時に「親子で一緒に楽しめるか」に非常にこだわります。

 

もうひとつ。

 

導入したいと思っている機能のひとつに。

「カメラを使った仕組み」を必ず入れようと思います。

 

もともと個人的に「親のスマホのカメラ」については、子どもの自信を育むポテンシャルがあると仮説を持っていましたし、教育関連の仕事を通して、有識者の方からもたくさんご指摘をいただいていました。

 

印象深かったのは、とあるインターナショナルプリスクールで、長年、園長をされている先生からのお話。

 

「お子さんが “今は自分が主役で、おうちの方が注目してくれている”って感じさせてあげることはすごく大事ですよ。子どもが覚えてきた英語を披露してくれるんだったら、ただ聞くだけでなく、まるでタレントさんや、Youtuberになったような気分で話せるようにスマホのカメラで動画を撮ってあげて、それをみんなで楽しむということをしてあげると良いですよ。今は手軽にそういうことができて、いいですね!」

 

大人がスマホばかり見ている、写真ばかり撮っている、ということが「どうなのかな」と思っていたこともあった時期だったので、ハッとしたのを覚えています。

 

いわんや、旅行中。子どもは「まなベル!トラベラー」といういつもとは違う立場(?)で冒険中です。この姿を盛り上げるためのカメラを使った仕掛けは欠かせません。

 

カメラの機能だけでなく、他にも親子体験をぐっと楽しくさせるための仕掛け、色々考えていますよ!全部、実現できますように・・・。がんばります!

 

クラウドファンディングに挑戦!ご支援お待ちしています!

まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています 。


(3月31日)現在、80%を超える目標達成まで到達しました。みなさまのご支援、ご期待をいただき、本当に感謝と感激の日々です。ご支援の用途として、本日のブログにて触れさせていただいた「デジタル・アプリ」連動の開発もございます。書籍を起点に、旅先での体験価値をフルマックス高める実例を、ぜひ作らせてください!

ご支援、お待ちしております。

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ブログはかためでしたが、本はやわらかめ、です!

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「教育をもっと楽しく・わかりやすくするクリエイティブ」をモットーに活動しておりますmananicoです。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます! このブログでは、「親子旅行を再デザイン!主体的な学びの原体験に」という発想でスタートしたプロジェクト「まなべる!トラベル」について、詳しくご紹介、親子旅行の新しいコツを提案していきます。

 

今回はちょっと反省からです!

 

ふと、スタートしてから何回かのブログ、ついでにクラウドファンディングの文章を読み直してみたのですが・・・

 

かたい!(笑)

 

「教育をもっと楽しく・わかりやすく」と掲げておきながら?笑

 

言い訳をしますと、いや、もうなんというか一年以上の想いが蓄積しすぎまして、それを「ちゃんと表現しなきゃ!」と思っていたら、どうしてもかたくなっちゃったんですよね。いかんいかん!!

 

ということで、今回は・・・

 

楽しさのヒミツは…「ナンダコレ!」

 

「主体的な学びの原体験」なる表現を使っていたわけですが、そのねらいは、本のタイトルに添えたコピーに込めております。

 

コレです

きみだけの「ナンダコレ!」に会いに行こう

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「ナンダコレ!」なんですが、文字で音声を表現しにくいのですが

「ナンダコレー(嬉×驚)!」というワクワクイメージ。

今ふうに言えば笑顔全開の「ヤバい!」になりますか。

 つまり、知的好奇心のタネのようなものです。

 

親子旅行「前」に、子どもたちの「ナンダコレ!見たい!いきたい!やってみたい!」という気持ちを盛り上げることについては、まだまだ「伸びしろ」があると思っています。

 

旅前に「ナンダコレ!」を見つけてあったまった状態になった子は、もしかしたら「ディズニーランド(ユニバーサルスタジオ)に行くよ!」と同じくらいの盛り上がりになるかも?

その土地ならではの、知的好奇心を刺激する情報は、その力を持っている!と思っています。

 

また、そうなると、旅に行った先でも
いつもよりたくさん「ナンダコレ!」を経験できるはず。

 

→旅先で自分だけの「ナンダコレ!」がたくさんたまる
→そのうちに、いつかのタイミングで

「好きかも」「もっとやりたい!!」 になり、

 →自分で考えたり、調べたりを自分からするようになる

 

につなげることができたら、
大・大・大成功だと思っています。

 

だから「えらべる!できる!冒険図鑑沖縄」は「ナンダコレ」のすごいパワーを
楽しく、よりたくさん、感じてもらえる本にしたいと思っています。

 

カギは、子どもが「ナンダコレ!」と思える「テーマ」選びと「見せ方」の両方が楽しいこと。

 

子どもが楽しいと思う「テーマ」と「見せ方」って?

 

さきほどお伝えしたように、子どもの学びでは、子どもがそのテーマに興味をもてるか、がとても重要です。

 

楽しさと学びを結びつけることの効果は、さまざまな研究でも実証されています。
長年、子ども向けの学習コンテンツを開発し、研究し、コンテンツを作ってきた経験からも、本当にそう思います。

 

 そして

子供が「おもしろい!」「好き!」から入り、「やがて学びにつながる」テーマには、傾向がある、と思います。それは、自然科学(生き物、自然)がダントツ。ほか、食べ物、そのほかの文化と続きます。さらに、知的でもどこかヘンテコさやストーリー性があるものなど、子どもたちが「ノッてくる」切り口もあります。

 

ですから、本の中身をちょっぴり取って出しすると…!

・まず「ナンダコレ!な海の生き物」「陸の生き物」から入っています(以降はすごい場所、食べ物、伝説・妖怪)。

・選べるぼうけんテーマは

「泳がなくてもオーケー!忍者みたいな生き物を発見!」

「『沖縄そば』は、きみの知ってるそばじゃなかった!」

「じつは町中にある!きみだけのお気に入りシーサーをみつける」

など、子ども目線で「これならできそう、やりたい」と思えるものから。

※そこに、「なぜそうなのか」「そのヒミツはなんなのか」の要素が必ず入る

マンガがいっぱい! 準備、背景なども伝わりやすい子ども向けの鉄板!

・写真も、なるべく、子どもの目線にぐ〜〜っと寄ったものを、撮り下ろし!

(さらに、理解を深めるために、本と連動した動画も入れちゃいます)

・子どもに共感してもらい、どう考えればいいのかな?を教えてくれる「めちゃくちゃかわいいキャラクター」を誕生させる!

 

ことを考えています。

ちなみに、旅先の豊かな自然やカルチャーを通して、自然との向き合い方、
観察する力、自由研究にもつながるコンテンツもいれております。

 

盛りだくさんすぎて「やりきれるのか!?」という一抹の不安もありますが

…実現できたら、すごい本になるかもしれないので(笑)、やります!!

 

さらに、もっとつっこんだ内容については、長くなりそうなので、またあらためてご紹介しますね!

 

  

今までになかったのは、旅 × 学び ×「 エンタメ」

 

近ごろ、「学び × エンタメ」の掛け合わせ教材は、すでにたくさん出てきています。


「う○こドリル」などのエンタメ教材や書籍のヒット、デジタル化、アプリ化、ゲーム化なども、そうしたトレンドに後押しされている部分も多いかと思います。

 多くの場合は「学びを面白くするためのエンタメ」という企画意図によって作られているものだと思います。

 

その傾向や切り口を、「旅行先にあるもの」と重ねわせてみると、大人目線で切り取られた観光ポイントとは、やはり変わってくるというのが、私たちの結論。 

 

「学び×エンタメ」。この掛け算に「旅」がつくことで、話はずいぶん変わってきます

 

そもそも「旅」の中から、子どもにとって(その土地ならでは)の「学び」要素を抽出しているものが、世の中にはあまりないように思います。そして全体に「エンターテイメント性」をさらにかけ合せることで、きっと今までにないものが作れると確信しています。

 

なので、ご安心ください!

ブログは固めでしたが、本はやわらかめ、です。

 

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むしろ、そのギャップを楽しみにしていただく、ということで…どうかひとつ!

ご期待ください!笑

 

 

↓じつは、このような性質の本をつくるには、とっっってもお金がかかるので…

もしよろしければ、ご協力いただけると本当にありがたいですm(._.)m

 

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クラウドファンディングに挑戦!ご支援お待ちしています!

まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています 。


(3月24日)現在、約70%近くの目標達成率、ぜひ実現までのお力添えをお願い申し上げます。私たちらしいリターンも企画しておりますので、ご検討いただけましたら幸いです。

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「子ども向け旅行図鑑」の第一弾が「沖縄」な理由

 

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こんにちは!

「教育をもっと楽しく・わかりやすくするクリエイティブ」をモットーに活動しておりますmananicoです。

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます!このブログでは、「親子旅行を再デザイン!主体的な学びの原体験に」という発想で発足したプロジェクト「まなべる!トラベル」について、詳しくご紹介したり、親子旅行の新しいコツを提案していきます。

7月初旬に出版予定の「えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄」。
今回は、なぜ、第一弾が「沖縄」なのかという部分を、くわしく綴ってまいります!

 

 

わたしたち親子に、たくさんの学びをくれた沖縄

 

私たちmananicoは、現在、沖縄と東京に二つの拠点を中心に活動を続けています。
沖縄にやってきたのは5年前。実は、それまでにも30回ほど、沖縄に通い詰めていました。よく言われる「沖縄病」ですね!

沖縄に旅行に来る帰りの飛行機で、もう次の滞在の予定について相談を始めるほどに惚れこんでいました。個性的な街並み、美しい海に美味しい(めずらしい)食事、そしてどんどん増えていく魅力的な、こころあるお店のかたがたとのやりとり…。
来るたびに新しい発見があり、しまいには「もう住んだほうが早いよ」と言われるようになっていきました。笑

 

「とにかく好き!」以上の感情が湧いてきたのは、
わが子を授かり、沖縄に連れてくるようになってから。

なにをするにも「はじめて」の沖縄で、子どもの好奇心が爆発したのです。

たとえば亜熱帯の圧倒的で豊かな自然と生き物。
最初は、水族館のタッチプールでナマコをつんつんすることから。
ザトウクジラのツアーで、クジラさんの大迫力のアクションを見たり
そのうち、生き物観察ツアーに参加するようになり、海の中で手をにょろにょろ動かすヒトデやウニ、カラフルなお魚が「本当に海に住んでいる」ことを知ったり。

沖縄の海を相手に、「ナンダコレ!」を連発する子ども。
そのキラキラした表情に驚きました。

そして、沖縄旅行をきっかけに、子どもの、生き物への好奇心の扉が、少しずつ開き始めました。

親である私たちも、「キレイ♪」なだけじゃない、海や森に住んでいる生き物の存在に気づき、文化や食べ物も、子どもの目を通して「沖縄」を見る時の粒度、メッシュの細かさがずいぶん変わりました。

 

 

生活拠点を沖縄に移したあとも、まだまだ発見は続きます。

沖縄は、「知識」と「インパクトのある体験」がとっても近い!
すぐ身近にある、圧倒的な自然。
亜熱帯ならではの、個性があふれまくっている生き物。
出かけるたびに、そして季節が変わるたびに出会えるものが変わります

 

県内旅行で、図鑑で読んでいたものに気軽に会いに行く
→そこで「ナンダコレ!」という新しい発見をする。
→興味を持ったものは、家に帰ってなんらか調べる。
そんなサイクルが自然にできていました。

また、観光施設にも、「今回は水族館に、サメを見にいこう」「ヤンバルクイナに会いに行こう」など、テーマのあるお出かけをするようになりました。
(ちなみに、「この合間に、ステキなカフェができたから寄って行こう!」などという親の希望も、その合間にかなえられてしまうのが、沖縄の懐の深さでもあります♡)

 

 

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そうなると、沖縄以外を旅する時の目線も変わってきます

地域によって、どんな生き物がいるのかが違う。
それを体系的に紹介する水族館や動物園、博物館にもそれぞれ特色がある。
生き物ウォッチだけではなく、地域ごとの文化にも触れ、
その土地で当たり前に食べられてきたものも食べたくなります。
さらに、旅行中に限らず、生活圏内で遊びに行くとき(例えば「ん?この公園にいる魚ってそういえば何?」のような)にも影響を与えてくれました。

 

こうした、発見に満ちた旅行を重ねているうち、息子が「はじめて」のことをおそれなくなりました。
また、自然科学への興味がずっと続き、今では、その知識に私たち親も追いつけません(学校では「生き物博士」と呼ばれるようになっています(笑))。さらに、見たことを絵に描いたり、それにまつわる環境も覚えたくなってきたり。詳しいものが国内にはないからと、外国のコンテンツを見ていたら英語が好きになったり。

 

子どもの好きなことをとことん深めることは、同時に世界を広げることになるんだ。
わ、これってまさに「主体的な学び」だ! 

我が家の場合は「沖縄の生き物」きっかけ。でも子どもによって興味のポイントはみ〜んな違うはず。食べ物でも、文化でも、妖怪でも! 
それぞれの子どもがひっかかるポイントを深めていけばいいんだな。

これも、沖縄から教えてもらい、沖縄にとても感謝しているポイントです。

 

旅先への「愛着」も子どもの心を育てる

 

沖縄に住んでみてもうひとつ気づいたことがあります。それは、子どもが旅行先で「おもしろい!すてきだな!たのしいな」とい経験をしてもらうことは、自分の住んでいるところ以外に「愛着」が生まれるということ。

もちろん、「まなべるトラベル!」のコンセプトである「主体的な学び」につなげることはもちろん大切。でもそれだけでなく、その土地で気に入ったものを「守りたい、残したい、増やしたい」の気持ちも、いっしょに育てることができると思うのです。

 

 

その場限りの旅行でなく、「また行きたい、また会いたい」という場所が増え、もしかしてリピートすることになるかもしれません。それこそ、今までの旅と全く違う親子旅行になるでしょうし、子どもの「違っていい」「違うからいい」という「他者を認め、結果的に自分のいいところを知る」意識を育てられるはずです。

さらに、「子どもから」大人に、地元ならではの自然や文化って大事なんだよ、を教えてくれたり、もしかしたらその土地のすてきな未来をつくるために、大人以上に良いアイデアを考え出したりすることにもつながるのではないでしょうか。

だから、「まなベル!」は、むしろ1回の旅行では足りない!と思ってもらえるように作りたいと思っています(笑)。

 

子どもが主体的になる。自分の興味を持ったものを抱く土地に愛着を持つ。
この目的のために
私たちが最初につくる本は「子ども向け」であることは、とても大切だと思っています。また、私たちが学びを得た沖縄、たくさんの親子がやってくる沖縄で作ることも、自然なことでした。

 

専門家や、全国のみなさまと一緒につくります!

 

 

最後にもうひとつ大事なこと。「えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄」は、沖縄で長年研究を重ね、活動を続けてこられた専門家のみなさんのお力も借りて、作っています。子どもにとっておもしろい、だけではなく、自然環境、生物、文化の正しい知識、安全な体験のポイントなど、様々な専門家、施設、団体に協力をいただき、親子のために、土地のためにどんな紹介のしかたがよいのか?など、いろいろと検討を重ねつつの制作です。

まだまだよくすることができると思うので、現在絶賛子育て中の、親子旅行に関心のあるママさんパパさんなどからも、「こんな情報がほしい」など、どんなことでも、よろしければご意見をいただけたらうれしいです。

 

制作を通して、またあらためて「学ぶ」ことだらけ。できるだけわかりやすく楽しい形で、みなさんにお届けしたいと思う毎日です。

 

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まなべる!トラベル企画の第一弾

〜きみだけのナンダコレ!に会いに行こう〜「えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄」制作のためのクラウドファンディングにチャレンジしています ぜひ、プロジェクトページもご覧いただけますよう、お願い申し上げます。 私たちらしいリターンも企画しておりますので、ぜひご支援ご検討いただけましたら幸いです。

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親子旅は「旅行前」から充実させられる!

こんにちは!

 

「教育をもっと楽しく・わかりやすくするクリエイティブ」をモットーに活動しておりますmananicoです。


当ブログにお越しいただき、ありがとうございます!
このブログでは、「親子旅行を再デザイン!主体的な学びの原体験に」という発想で発足したプロジェクト「まなべる!トラベル」について、詳しくご紹介したり、親子旅行の新しいコツを提案していくブログです。

 

前回の記事では親子旅行を家族みんなにとって素敵な「共同体験」にするため、「①お子さまが好きなテーマ」かつ「②その土地ならではのもの」に触れられるように、情報収拾、準備をしていだだくことをオススメしました。

 

一方で、事前の調査では「それってどうやったらいいの?」という声も多かったことをご紹介しました。


7月初旬に発刊の「えらべる!できる! ぼうけん図鑑 沖縄」には、もちろんその声にお応えした情報をたっぷり込めて制作していますが、今回は、ブログを読んでくださっているみなさまに、先行してエッセンスをご紹介していきたいと思います。

好きなものと旅行先をつなぐ「テーマ」を見つける

もちろん、旅先には「子どもが(親子で)楽しめる!」という切り口で紹介されたコンテンツはたくさんあると思います。そしてきっと、実際にお子さまが楽しく利用できるケースも多いはずです。でも時に、「子どもが喜ぶ」という口コミの場所に着いた途端、お子さまが「もう帰りたい」となってしまうケースもあります(もちろん経験ありますとも!)。

 

「まなべる!トラベル」で重視したいのは、あくまで「旅に出る前から好きなこと」を起点に考えること。

 

観光という観点で選んだ目的地も選びつつ、その中にひとつふたつ、「我が子目線」の要素を足すことをとても大切に考えています。

 

生き物が好き(といっても虫から哺乳類まで様々に分かれるはず)、歴史が好き、乗り物が好き、食べ物が好き、お絵かきが好き、外遊びが好き、ファンタジーや妖怪など物語的なものが好き・・・お子さまによって様々な「好き」があると思います。

 

テーマ × 地域性の掛け合わせで、事前にお子さまと情報を検索するだけでも、「親子ともに」旅行を楽しみにする気持ちが高まるはず。

 

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例えば、我が家の例ですが、うちの子は海洋生物が大好き男子。普段から図鑑を楽しむのはもちろん、描く絵も、観たいアニメも海の生き物系。それを起点に旅行を計画してみると「日本(結果海外もでしたが)には本当にたくさんの水族館がある」ことに気がつきました。同時に「水族館も地域ごとに特徴が出るように努力をしており、その違いも楽しい」ということも、嬉しい発見でした。さらに、日常生活ではそこまで運動が好きなわけでもないのに、生き物探しであれば何時間でも歩き続けられると、旅を通してわかり驚いたものです。

 

大人の発想で「〇〇に旅行に行こう!」と計画したとしても、行った先で「どんな水族館があるかな?」なんて一緒に調べるだけで旅行に対するモチベーションが高まります。

 

「えらべる!できる! ぼうけん図鑑 沖縄(7月初旬発刊)」では、地域を超えて子どもが好きな5つのテーマに沿いつつ、沖縄を「子ども目線」で再発見し、30の冒険にまとめています。この夏、沖縄への親子旅行を計画している方にはぜひご覧いただきたいです。

 

ちなみに、「行き先」自体を「お子さまの好きなテーマで選ぶ」こともできると思いますが、私たちのスタンスとしては、おうちのかたも行きたいと思える、楽しみだと思えることとの両立は大切にしていただきたいと思っています。

 

親子旅行は「親主導の子連れ」でもなく「子どもだけのため」でもなく、家族みんなのためのかけがえのない時間。すべてをお子さま中心で考える必要はなく、「一人ひとりのやりたいこと」を共有しながら計画することは、一体感が強まり、より充実した旅行にもつながるはずです

 

「テーマ」が旅行を学びに変える!

情報収拾で大切なことに、現地でできる体験の内容はもちろんですが、「準備のための」情報も含まれます。

 

たとえば、「海の生き物に会いに行こう!」という体験を選んだ場合、「どこにいけば会えるのか?」ということを調べると同時に、自然の中で会おうとするならば、普段は気にしない「干潮・満潮」の時間を事前に調べておく必要がありますし、季節や天気の関係で自然の中では出会えなかったとしても、どんな施設に行けば見られるのか、まで把握できていれば安心です。

 

持ち物の準備なども同様です。上記の「自然の中で出会える海の生き物に会いに行く」計画であれば、服装だけでなく、体験を楽しく、安全にするための道具も知っておきたいこと。

潮溜まりなどでの磯遊びには「手袋(軍手)」を持っていくと、安心・安全ですが、この軍手を、「手のひら部分にゴムのコーティングがついたもの(引っ越し・作業用に使うもの)」にするだけでもずっと観察もしやすく、安全性も高まります。

 

つまり何がいいたいかというと、目的の体験が事前に定まってくると、準備が必要になる反面、必要な情報が定まってくる(=見る目ができてくる)ということ。 

 

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もちろん旅行ですから、現地についてから、いきあたりばったりの「余白」も大事です。ただ、日程の中に少しでも、こうした事前の「深掘り(=探求)」要素が入ってくると、それもまた学びや楽しさに変わります。

情報収集、事前準備を親子で楽しもう!

事前の情報収集や準備についても、ぜひ「親子で一緒に楽しむ」のがオススメ。

 

一人ひとり、やりたいこと、行きたいところを伝え合ったり、上の例でいえば、必要な軍手を買いに行くときに、「楽しいけれど、気をつけなきゃいけないこともあるんだな、どんな生き物がいるんだろう」という買い物の目的から対話が広がったり。

 

お子さま自身が旅先の情報をすでに知っているということは、ほとんどないと思います(なにしろ、行った先がどこにあるのか、遠いのか近いのかもわからない場合も多いでしょうから)。だから、おうちのかたが「子ども目線」で、お子さまと「一緒に」情報収集するということは、「共に学ぶ」という意味で日常ではなかなか得にくい経験です。「まなべる!トラベル」の活動を通して、そんな共同体験を「親子旅行の前」からサポートできればなというのが私たちの想いでもあります

 

ちなみに、体験のために準備しておくものは「親子ともに同じ」であることも多く、学び体験を軸とした旅行計画は、子どもは大人のように考え、大人は子どもの頃を思い出すような、そんな不思議な一体感を呼び戻す効果があったりします(これはあくまで経験知ですが)。「好奇心」にフォーカスすることで、大人が子どもと真の意味で「一緒になって楽しむ旅」がしやすくなるということもあるかもしれません。

 

もうひとつ、これはまた回を分けて詳しく書かせていただこうと思うのですが、現地に着いてからの「ガイドツアー」なども、ここまでにご紹介した「親子旅行=共同体験」という発想で選ぶと、選び方が変わってきたりもします。旅行先には、自然環境や歴史文化を紹介する際に、特に子どもたち、次の世代へと伝えることを重視しているかたたちもいらっしゃいます。そうしたガイドさんを見つけて、家族みんなで日常ではできない学び体験を得るということもできます。旅行にの前に「こういう経験がしたい」という要望があれば、それを予約の際に伝えることで、内容をカスタマイズしてくださる場合もあります。そのための準備をプロの視点でアドバイスしてくれるなんてこともあり得ます。

 

いずれにせよ、「好きなもの」と「旅先」とをつなぐテーマがあればこそ。

まずは、そこを掘り下げることから、「親子旅行を、学び体験」に変えてみませんか?

 

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